2020年09月10日

忘れかけていた感情

PhotoMarker_20200910_104318.jpgPhotoMarker_20200910_104614.jpgそんなことを思い出した話。

先日、ダブルダイノの課題が登れた。

「チョー易しい」とか、「そのグレードのなかで最も易しい」とか言われているベーシックな課題。
ケッ…(´Д`)

実際はそこまで易しくはないと思うけど、苦労なく届く体格の人や、ダイノの巧い人にはそうなのでしょう(笑)

けど私にとっては、初手のダイノが、やったことないだけに…未知数でした。

初めてちゃんと向き合い、練習して、動きを理解し、成功した事なので、“アハ体験”並みの感動もあり嬉しかった。

両手で飛ぶダブルダイノは、飛び出しのタイミング、ポイントになる動きのイメージがつかめないまま、今日まで練習することもなくいた(苦笑)

優先順位的にも、やっておきたいトレーニングが目白押し…そんなことを理由に、出会いがあっても、数回飛びついてみては直ぐに止めてしまってた、心には引っ掛かったままの動き(笑)

でも、普通のランジはまあまあ出来る方だし?何で両手になるとこんなにも難しく感じるんだろう?という不思議と、出来ないことを“出来たい”気持ちは、クライマーですもの…ずっとあった。

そして、意を決して集中、執着して取り組んでみたら…出来た。

それも、意外と直ぐに(笑)

今まで、ぜんぜん努力してなかったんだなぁ…って思った。

もう何十年も忘れていた、「高揚」「嬉しい」と言う感情がとても新鮮だった(笑)

私には生涯目標にしているルートがあって、それは、日本で暮らし、日本のクライミング事情で登ることがベースな日本人にとって、“井の中の蛙”を感じさせられる世界。

動きの強度はもちろん、それを更に難しくする、壁の大きさ、長さと戦うには、日本で普通に登って、そこから出せる成果に満足していても叶わない。

日々の鍛練には、たくさんの工夫と努力がいる。

自分に語りかける言葉はいつだって
「まだまだ足りない」
「これくらいは出来てあたりまえ」
「こんなんじゃあいつは登れない」
「もうワケわかんないけど、とりあえず何も足りてない!」
ゼイゼイ…(;´Д`)ハァハァ

…と、どんな成果が出ても、手放しで喜べることはどんどん減っていった。

日常が、バラ色に輝く?(笑)瞬間、高揚…そんな感情は、一体いつ以来の事だろうと、思い出せないくらい忘れていた。

いや、断ち切っていた感情。

そんな私が、久しぶりに体験した、掛け値無しの嬉しさでした。

大げさに聞こえるかもしれないけど、先日登れた、パンプ2での13Aよりもぜんぜん嬉しいし、昔登った8B+(14A)よりも、(その喜びはもう忘れてしまった顔1(うれしいカオ)あせあせ(飛び散る汗))ので、久しぶりにスゴーく嬉しかった(笑)

誰が何と言おうと、相対的に価値のないことでも、嬉しい。

私の人生、クライミングで幸福を感じ、泣き笑いの全てはクライミングに有った。

いろんな意味での「理想」は、日々を重ねるほどに高くなり、何を登っても、どんなに素晴らしい壁を見ても、ある意味達観してしまっていて、何も感じなくなっていた事に気付いた出来事。

長く長く登りすぎると、こんな大切なことさえ忘れてしまうんだ…って(苦笑)

人生が一変するような瞬間と感覚。

昔、いつも側にあったと思う感情。

再び出会えた爽快感。

次のこれを越える喜びは、fisheyeで味わいたい…心から思いました。
posted by ユカジラ at 10:48| 日記