2018年03月07日

由美子の話

室井さんのことではなくて(笑)今回のパートナーの話。

由美ちゃんは、私のスクールでクライミングを始めた。

これといった運動経験もなく、最初は仲間に誘われて体験程度で始めた普通の女性、いや、今だから言うけど、クライミングどころかちょっとした運動さえ一杯一杯なタイプで、まさかここまでクライミングにハマるとは思ってもいなかった。

かなり長いこと、これ以上易しいルートも課題もない、って内容で講習を進めても、「うーーーーーん!!!……」って感じだった(笑)

それでも、熱心に講習に参加して、弱かった体力もどんどん着いて、技術的にも少しづつ向上していった。

そして、なんと!!

クライミングに専念できる環境を作るために、仕事も辞めて、私と一緒に長期のツアーに出ることを決めて今に至る…(笑)

今時なかなか根性のある本気さに、私も徹底的に付き合うと決めたってわけ(笑)

ツアーに行きたい、クライミング巧くなりたい、がんばります!!そういう言葉は誰もが口にするけど、そこまで本気で行動に移せる人はそう多くない。

だから彼女をパートナーとして、ツアー(年3回のツアー総てに行くといってる(爆笑))で教えれることは全部伝えて行くつもりで日々登っている。


仕事じゃないし、こっちも本気だし、由美ちゃんにとっては初のツアーなのに手厳しい毎日と思うけど、私の思うところの“本物”のクライミング、登り方だけじゃなく精神や文化としての在り方などが伝わるように、自分の登りからも気合をムラムラさせつつ過ごしている。

それは、私がクライミングを始めた時から、いろいろな先輩から教わったり、いや、何も教えてくれなかったけど、見て盗め、やる気がある人間ならみなそうして覚えるもんだ、とも言われた。

ヘタレたことや甘っちょろいことをやろうとしたりすれば、どやされ、クライミングの厳しさや暗黙の中にある“資格”みたいなものを肌で感じ、そんな、言葉では表せないけど感じる“それ”が欲しくて、本当の何かを身に着けたくて、得るために、端折ることなく、自分がその時出来る精一杯以上は無いんだけど、頑張って来た。

無謀と頑張りの境界線を考えながら、それでも逃げることなく、いや、少なく、だな(笑)、時には弱い自分を受け入れて一歩一歩歩んで来た重みと軌跡が今の自分を作っているし、それがプライドにもなった。

確実に言えることは、そういう姿勢を背中で語りながら見せてくれて来たクライマー達に出会え、過ごせたことは奇跡なのかもしれないとも思うし、定めなのかもとも思う。

自分はラッキーだったと思える。

何も知らない初心者の頃に、クライミングとどう向き合うか…出会う人によって道は大きく変わるとしたら、私は幸運だった、と常々思う。


というわけで、由美ちゃんには必要以上の手出しも、過剰なアドバイスもせずにいるが、普通に優しくやってるから、これ読んでる由美ちゃんのお友達、ビビんなくてよろしくてよ、おほほ。

私的には普通っていえば普通なんだけど、今の時代にここまで自分の力で頑張って登る初心者を見たことないと思えるくらい頑張っていて、感動的でもあって、こっちも良い刺激とモチベーション貰ってる(笑)


トップロープで出来た気になっていた講習生時代の彼女は、今すべての自己責任の中で、本当の厳しさを感じながら着実に頑張っている。

だから、自分がやれると思っていた難易度よりもずっと低い、いや、本来の実力の中で闘い、基盤を築き上げている。

大人なので、がんこだし、言い訳も多めだけど(笑)、文句も泣き言も言わずに。
何より楽しそうなのが良い。
その姿には感心する。


由美子、クライミング歴まだ2年半。

ひよこは獰猛な?(笑)軍鶏へと育っている、、、いや、どう猛である必要はないんだけど、闘うには強さは必要だからね(笑)


私はもっぱら、教え過ぎず、由美ちゃんが考え、判断する時間を見守りながら…

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きっと彼女は良いクライマーになると思う。

posted by ユカジラ at 16:14| 日記