2016年09月25日

修行

こちらに来てから12日、約2週間が過ぎた。


FROLIDAをトライし始めて7日が経過したけれど、依然、自分にとっての核心は迷走中。

掴めたと思った動きのポイントは、間違えじゃないけれど、もっと複雑で繊細…複数のモノがMAXパワーで寸分の狂いなく出せた時のみに成功する、自分にとっての限界ムーブ。

いつも動きをイメージしながら、何をどうしたら巧くいくか考え続けているが、明確な答えは見つからないでいる。


核心に入って最初に取りに行くホールドは、小さな、ピンチで持つコルネ。

いちばんかかりの良い所で、第一関節の3分の2しかサイズがないうえ、そこを取りに行くのに、顔を壁面にくっつけるほどの横リーチがいる。

ホールドを見ていたらその距離が出せないくらいの横リーチが要求されるので、反動を使って取りに行くが、持ち位置のヒット感がまず厳しい。

上手く届かせたとしても、そこから、これまた体の長さ目一杯、脚を体幹フルに使って伸ばして掛けるヒールの位置、掛かり具合を決めるには、きっちり取った指先を、その小さいピンチコルネの掛かり位置を1cm下げないと、次のムーブ、ヒールを掛けた体制からアンダーに送れない。

アンダーを指したら、ピンチコルネを1cm上げて元の位置に戻さないと、次の動きに入れないのだけれど、横距離一杯一杯で動いているので、その繊細な持ち直しがまた厳しい…

そして、そこまでこぎつけたら、左足を上げて、右になるべく重心を持ってきてヒールに乗りたいのだけど、左のピンチコルネの持ち方を、親指を外して、タンデュまで外してこないと重心の移動が出来ないくらいの伸び切り感…

ここいらの動きは、160度という傾斜もあって、体にたわみが持てないくらい伸びきっているので、動きを見ても、同じことをしているようにしか見えないし、自分でも、出来る時と出来ない時の違いははっきり言ってよくわからない…(苦笑)

繊細で、正確、多数の動きの1つ1つ、その位置が数ミリでも違うと起こせないムーブ…
大袈裟に聞こえりかもしれないけれど、そういう表現しかできないようなパートだ。


だいたい、神経質さは持ち合わせていない0型タイプな私、数ミリの狂いが死を招く、なんて思ったこともなかった。

「数ミリ〜〜ィ!?、、、んなもん気合で何とでもなるだろ!!」くらいの性格だし…(笑)

今までだって、初めての壁にぶち当たる度、何かを超えて行く度、それらはただ、精神的に敗けてるだけだったり、経験則不足だったり…努力が足らなかったり…やろうとしていないだけだったり…

あらゆる手を尽くすまでもなく、ほんの少し根性入れ替える程度で超えてこれた…

今までは…


が、しかし、今回は、ほんまもんのホンマ。


数ミリ単位での正確さにこだわり、精神をそこに向けていく必要があるくらい、それは難しく、本当の距離の克服ってこういう事なんだと感じている。

自分にとっての限界の動き。


先日初めて、このルートをトライしているというローカルクライマーの女性に会った。


彼女が話しかけてきて、あなたは、あの1カ所以外は完璧なので、失礼かもしれないけど、苦労しているポイントの足位置が深すぎて動けなくなっているんじゃないか、と足位置のアドバイスをくれた。

彼女は159cmだと言っていたので、156cmの私と大差ない…これは参考になると思って、一生懸命足位置を聞いて確認したけど、どう考えても同じようだった。

160度の強傾斜で、置ける足位置もそう多くない現実から考えても同じだと思った。

双眼鏡で見ても、ビレーしている健ちゃんに聞いても同じだと思うとの答え…
去年も今年もさんざん考えられるすべての足位置も試してあるけど、もう一度探ってみたが、やっぱり同じようだ。

健ちゃん曰く、彼女と私では、手足のたわみ具合がだいぶ違うらしい…
ジャミラ、ピグミー族のゆかじらの手足の長さでは、張り付けの刑状態だからそう見えるんじゃないかとの事。

はぁ〜〜〜〜。残念。


しかも、FROLIDAの本当の核心は、私が苦労している場所ではない‥

ひぇーーー!


確かに、私の苦労しているそこは、この難易度にトライしているレベルのクライマーにとっては、わりと普通に出来ているポイント。


遠くも感じていないようだ。


私が去年、苦肉の策として発見した中継ホールド、誰も使っていない、石灰岩特有のふわふわした砂が乗ったままの部分を掃除してホールドとして使っているものさえ使わずにカチガバを取れるので、本当の核心は、最後の1手という現実。

まあでも、前向き発言としては、私はその、本来の核心パートは、ジャミラ、ピグミー族ならではのコンパクトムーブで、つなげて来たら、もちろん悪いんだろうけど、ムーブ自体の確率はそれほど悪く感じないくらいはこなせてる。

早くそこで、つなげられるか否か!?の勝負に持ち込みたい〜〜!!!!



そんなわけで、その女性クライマーは、勿体ない!と声をかけてくれた。


とても可愛らしい女性で、同志として仲良くなった。

彼女は、最後の1手が鬼門となっているらしく、私のコンパクトムーブを試してみる、と言っていた。


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( ↑ これが、ほんまもんのラスト1手核心の場所。ジャミラ、ピグミー族は深キョン炸裂で膝をの半月板ぶっちぎる覚悟でキョンる。 )



そして、私の核心はここ ↓ 。

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去年から、この1手に苦しめられ、考え、試し、やり続けているが、光が見えない…



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初めての8cとしては、多分選択ミスだったんだろうと、今では思う。


けれど、もうそこには私の気持ちはない。

これは自分の中のクライマーとしての勝負。

この繊細で、寸分の狂いなく動きをつかさどる、おそらく2度できないくらいのクライミングを克服したい。

その想いだけで動いている。


posted by ユカジラ at 19:35| 日記