2019年02月20日

ツアーも残すところ5日に。

やっとの思いで、どん底、死の淵(笑)から生還。


Fish eye のムーブを解決、TOPアウト、つなげトライ……

灰になりながらトライしていた約2週間前くらいから、パフフォーマンスが低下…頑張ろうという気持ちとは裏腹に、どんどん調子は下がって行って、1週間前には、トライする毎にマイナスの要因ばかりが積み重なっていった。

指の皮は裂けまくるし、頭痛や全身の倦怠感は甚だしく、岩場に着いて、陽が傾くのを待つ間爆睡してしまうような、自分史上あり得ない疲労感だった。

強制レストを入れてみたり、出来うる総てのことは総てやってみたものの、回復の気配さえ感じられなかった。

立ってるのもしんどい状態で強度の高いクライミングが出来るわけもなく、今まで出来てたムーブはおろか、決して易しいわけではないけど、初見で出来ていたパートでもブチ落ちるという、完全に「終わった」状態まで落ちに落ちた。

ツアーも残り2週間辺りで、悩みに悩み、幾晩もベッドの中で考え、残りの時間で何が出来るか…答えを決めては迷い、迷っては諦め、諦めては思いを断ち切り…となかなかに眠れない夜を過ごしていた。

どんなに悩んでも、やるべきことは1つで、疲労を少しでも回復させること…それ以外に何もないのは解っていた。

でも、レストや回復に必要な何を試しても、それならば気合で、と、登っても…下降線を辿る一方。


残りの8日間の時点で、もう一度、3日のレストをしてみることにした。

適当なルートでお茶を濁して帰るのも1つの方法だったかもしれないけど、Fish eyeを、もともと“修行”のつもりでトライしに来た…

最後まで諦めないでやりたかったし、諦めたり逃げてたら、いつまでたっても同じ自分から先に進めない。

その想いだけは絶対心から離れなくて、やっぱりやれるだけやってみよう…もう一度立て直し作戦を敢行。

人生初の“ここまで回復できない疲労” と、“高強度のクライミング” ……


ムーブは全部できたけど、到底つなげることは完全無視した高出力…そこから蓄積した疲労の凄まじさ…

総てが初めての経験だった。

最後の最後、ほぼほぼ諦めの境地から行った、“もう一度3日休む” 作戦は功をなし、寝続けてダメだった前回の教訓からも、日本で暮らしてるいつも通りの自分をイメージして、普通にランニングして、ヨガやって、原っさんのビレーに行って適度に体を動かして、の1日や、近くのエリアで、6台後半から7b+までをのんびり登り、早めに上がってゆっくり夕方を過ごしたり、の1日や…気負わず、登ろうとせず、登りたいと思うこともやめて、を続けていたら、今まで体中が痛み、動くのもやっとだった倦怠感や疲労感がスー―――っと抜けていった。

実際、登る気満々でも、ムーブが出来ず中途半端にトライした様なしてない様な日も入れたら7日以上登っていない感じだったので、回復傾向でもあったのかもしれないけど、身体を動かすことが回復を一気に進めた感覚。

実際、動くことも、何もしたくないというか出来ない感じの時も何日もあったけど、護りに護る休み方よりも、身体に流れる何かを感じた。

そして、ようやく、長い長いどん底から這い上がる事が出来そう…

底にいる以上、上がる事しかないはず…そう想いながら過ごした苦しかった時間は終わった。

明日から、Fish eye 、再トライです。

ツアーの残り時間は5日だけど、

完登はあり得ないけど、

ここへ戻ってこれたことが嬉しい。



自分の知らない世界を、少しだけ見れたのかも知れない。

そしてそういうルートに出会ってしまった。


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自然の豊かさに癒され…


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やっぱり登る事に癒され…


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猫に見えるミミズクに癒され…


また頑張れることにありがとう。
posted by ユカジラ at 05:26| 日記