2016年06月08日

最終日 なんとか8bをRP‥‥

今日はイタリアツアー最終日。

ギリギリ&怒涛のトライにて、5P目の8bをRP(苦笑)

さすがに、最終日の今日まで、1日おきに2時間のアプローチと120mの空中ユマール、ハンギングで1日中下半身を圧迫し続けた疲労は、いざ登ろうとするとその重みをはっきりと示してきていた。

トリッキーで、ボルダームーブで構成されていた5P目は、たもさんが1、2ピッチ目でも盛んに口にしていた『カンマンボロンでのクライミングみたいだ』と表現する、持ててるんだかないんだかわからないような保持感からの確立の悪い動き。

蓄積疲労が酷くて、体感的には、動けそうなのでトライすると、引きも微妙に弱くて、重心を上げきれず核心で落ち続けた。

核心の1手は、ガストンで止める2本指ポケット‥その動きをつかさどるホールドの持てなさ加減は絶妙で、はたまた、その距離がでら遠い‥‥ギリギリまで身体を引き上げて、保持が外れるのとほぼ同時に手を出すという確率の悪い動き‥‥コントロール感が薄いその動きからのポケット取りがなかなか巧くヒットしてくれなかった。

加えて、ユマールの疲労が右肩と肩甲骨に来ていて、右の引きやロックが辛いのに、右のロックと引きがポイントという刹那‥‥(苦笑)

落ちる度に取付きにロワーダウン、ロープを引き抜き、休むんだけど、セルフビレー1つ取るにも、シューズを脱ぐにも履くにも、いちいち大きな筋力を必要とするので、疲労した体には堪えた。

何度か、「もうだめかも‥‥」と言ってもしょうがない弱音を吐き、意気消沈する私を、「わかるわかる、まだ時間はたくさんある、出来るよ、いい感じ」と励まし、ビレーしてくれたたもさんには感謝。

とにかくネガティブな思いは払いのけて、諦めない!と自分に言い聞かせ、このラインを登りたい!という一心で集中してトライした。

トライを重ねるごとに、言葉では到底表現できない、体の中でしか感じ取ることのできない、動きを正確に導くための指先の感覚や、数ミリのズレも許されないような身体全部のポジションを探り当てれることが多くなってきた。

行ける‥‥体が感じ出した瞬間が確かにあった。

体力と指皮が持つうちは何度でもトライする!!

そう感じてからのトライで登れた。

怒涛のトライ6回目で、核心を止め、前回、ホールドの見逃しで落ちたポイントも越え、完登。

s-DSC_1130.jpg


TOPまで登ってから、残りの3日で3本の8台にトライの予定でいたけど、5P目の8bに3日かかってしまった‥

まあ、8bに3日は、自分の過去の経験や実力から考えても、妥当なところ‥‥

スプラモンテに取りつくにはまだまだまだまだ実力不足だった、ということ。

8bクラスを1日、数回で登れるクライミング能力と、往復4時間のアプローチがこなせて、ユマーリングやロープワーク作業をものともしない体力が必要なんだって、身をもって経験できたことは糧になると思いたい。

今回最も足りていなかったのは、ボルダー力‥‥

予想外にボルダーで構成されていたこともおおきいけれど、やっぱり私に足りないものはボルダー力なんだと、毎回毎回のことだけど再認識。

てか、努力は続けているけど、もっともっと底力をつけて行くにはボルダーを登り込み、実績を積み重ねてゆくしかないんだと思った。

‥‥それと、苦手なので避けがちな花崗岩の高難度も登り込む必要があるんだなぁ‥と(苦笑)だって、カンマンボロン、らしいです、スプラモンテ(笑)

s-IMG_0941.jpg


スプラモンテに通った8日間、毎回歩いた2時間のアプローチも、朝一でやるにはキツイ空中ユマールも今日が最後と思うと名残惜しくも感じる(笑)

疲労は蓄積してきたけど、すっかりいつものルーティンに感じれるくらい身体も出来上がったからね、もう終わりだけど(笑)


そして‥‥

今回は上まで登ること、そして、なるべく多くのピッチをRPというのが自分で設定した目標だった。

8台に関しては、ムーブができない=完登出来ない、可能性も考慮していたけど、全ピッチ、想像以上にボルダー要素が高い内容で理想とはかけ離れた成果になってしまったけど、チームとしての成果は、たもさん曰く、自己の『会心のクライミング』を更新するほどの成果を上げてくれたことはすごくうれしい。

2人で101歳だったってことも、全然気にもしていない私たちは、なんだか、『らしいなぁ〜〜』と笑えるのであった。

私にとっても、あこがれだったこの地に来て、あこがれだったスプラモンテを登って、足らないことも多かったけど、今できる全てをぶつけての結果なので満足している。

この経験はまた一つ、未来の自分が今よりもっと“本物”のクライマーに近づくための“時”だったと思う。
posted by ユカジラ at 07:29| 日記