2016年01月27日

キンと冷えた岩場、そして罪と罰

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(後半、チッピングのことで罵詈雑言(笑)不適切な表現がありますのでご了承ください)


月曜日は、プライベートでの講習@湯河原幕岩。

この1週間は最強寒波到来って言ってるだけあって、朝からギンギンに冷え込んでいて寒かったな〜(涙)

でも、陽射しがある時間は、太陽の力を感じれて、春もそこまで来ているのかな、と希望を述べる…(笑)

今年の梅祭りは、今週末の土曜日、6日からだそうです。
60周年だとかで、何やらライトアップも盛大になるらしい。

梅祭りの時は、入場規制やら料金の事もあるし混雑を避ける意味でもクライマーは自粛傾向ですが、私はあの時期の岩場を見上げた時、山中全体ががうっすらピンクに染まっている幻想的な感じや、アプローチでいろいろな梅が咲き乱れ、ふとした瞬間漂う花の香りが好きですね。

この日の講習は、プライベートならではの個々の要望に沿いながらの内容。

登れなかったルートの攻略、個々の特性を発揮したムーブのみならず、初見のトライから、より少ない回数で完登に繋げていくための取り組み方、岩場での1日の過ごし方、そこでFOCUSすべきポイントや集中力の持って行き方など。
上手く伝えられたし、経験して身に付けてもらえたと感じたので良かった。

成果がついてきたことで本人たちも納得の1日だったと思います。

こうして、クライマーとして自立した登りが出来るような指導は私が1番大事にしている事なので、自分的にも良い1日でした。

そして…
そんな良い1日だったのに…

岩は自然そのままの姿で私達にその素晴らしいラインや動きを提供してくれている。

なのに…

ここでもとても嘆かわしい事が起きていた。

今、あちこちでどこかの大馬鹿者がやっているチッピング、湯河原幕岩でも最近起こったようだ。

私は直接確認出来なかったのですが、地元の湯河原幕岩に詳しく、週何日も登りに来ている方から「伊豆の踊子」「夕暮れ時」の核心部分にチッピングがされていたと言うことを聞きました。
明らかにホールド、スタンスがデカく削られていると。

昔から大事には取り上げてないけれど、小川山や他の岩場でも、明らかに何故そんな?と思うような低いグレードのルートにチッピングがされてきている現状はあった。

ここで言う "何故そんな低いグレードに" と言う意味は、少し頑張れば、誰でも、と言っても過言ではないような多くの人が克服できる内容なのに、と言う意味で、大昔からある、人類に不可能、みたいな勝手な思い込みや未来を信じる頭の柔らかさがない、たわけた馬鹿者が、その時の高難度に対してのチッピングをした、と言うものではないと言うことだ。


私の同業者の仲間と、何でそんな馬鹿な事を、と言う話をしていた中で、ほんとに信じられないことだったけど、ガイドやインストラクター擬きの中途半端な人間(もはやそいつらをクライマーとは呼ばない)が、お客さんを安易に登らせて仕事の成立度を上げるためにそういう事をやってるのはよくある!?と言う話を聞いた。

マージーか!

まさかそんな、インストラクターやガイドたるもの、最も大事なクライマーの暗黙の掟を破るなんて!と言う私の意見に、そういう "先生"と言われるためにその職種を撰んだような人間には理解できない部分らしい…


好きでクライミングを仕事にしているんじゃないの?
熱い想いはないのか!?
との私の問いに、だってそういうヤツらはクライマーでも何でもないから、と言う話があった…

本当の事なら哀しすぎる。

まあ、チッピング犯が誰か、どんな人かは解らないので、その可能性に対しての話なのですが。

どこの誰がやってたとしても、現行犯で見つけたらぶん殴って、知らないなら、事の重大さを教えてやりたいもんだと、血の気が多くないクライマーでも超憤るよねぇ?と思います。

何故チッピングがいけないのか、そういった当たり前のクライミング哲学が解らないような人はこれを気に、一生懸命、調べるなりして理解を深めてほしいと切に思う。

クライマーがカッコイイと思って憧れるなら、先ずはクライミングの本質を知ろうとして、メンタルから鍛えてよ、って話だし、本当に強くてカッコイイクライマーは強さを全面に主張なんてしていない。
本当に強い人達は、弱さを知り、認めることを体験してきてるから。
本当の強さってそう言うものだと思う。

んで、そういう"道" 的な厳しい世界が向いてないと思うなら、とっととこの世界から離れてほしいとも思う。

カッコつけや虚栄心を満たすためにクライミングを選んだ(物珍しくてオリンピック種目にも上がってるし〜みたいな!? …ケッ。 )ならすぐにやめた方がいい。

競技のクライミングも本気で取り組んでるクライマーは、心底強い。
競技こそ、生半可な気持ちでできるほど甘くないし、私は、コンペティターこそクライミングの本質から目を逸らさず日々努力している心も身体もバリバリに強いクライマーだと思ってる。


越えるべきものが自分の中にある…言い換えれば1番きつい事を克服するにあたって、自分の良くも悪くも全てを受け入れ、そこから1歩を踏み出していける強さを望む人間じゃなきゃクライマーにはなれないと思う。

大衆化の波が運んでくる、楽しければいい、結果ばかりを重視する…見栄や付け焼刃で築き上げたウソっぽい数字で形作ったクライマーほど哀しいものはない。

なんか間違ってるまま流されていくクライミング界、大切な事を伝えるクライマーが絶滅する前に、考え直す時なのかも知れないとつくづく思った。
posted by ユカジラ at 15:06| 日記