2019年04月27日

左肩の定期健診

右肩の腱板断裂手術をした時から、左肩の状態も悪く、ゆくゆくは手術することになるだろうと言われたいた。

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(右肩の術後、5か所の内視鏡での手術)




が、、、

右肩が完治となった1年目の時点で、同時に痛めた左肩の不全断裂の進行もあった。

なんせ、右肩が使えない時期、すでに痛めている左肩1本で生活していたので仕方なかった。



当初、右肩が全断裂だったので、そっちを優先して手術したんだけど、その時点で左肩の不全断裂は、全体の2割切れていると言われていた。

1年後、右肩の最終検診時に左肩の検診も行った時には、左肩は2割の不全断裂が4割まで進行していた。


「何もしないで大人しくしていれば進行は少ないので、強度の高いクライミングをやらなければ手術はしないで済むでしょう」と言われたけど…

護りに入ってやりたいクライミングが出来ないのは、自分的には選択肢になかったので、最強最速、超絶的なリハビリで、医者も度肝を抜く復活を遂げ、その後もガンガン登ってきた(笑)

太く短い、、、かもしれないけど、護りには入らない選択をして、登り切ることを決めた。

夢に届かなくなる結果でも、生きてるのに死んでるようなクライミングをするよりはいい…と。


単純計算で、2年後には8割切れるとして、その時点で左肩の手術…をイメージして登って来た。




そして、今年の検診…

6割に増えている覚悟をして臨んだんだけど、ゼンゼン進行していなかった!!

これは意外というか、嬉しい誤算(笑)


太く短く、と決めたとは言っても、リハビリ期間には、肩や肩甲骨の動かし方、より実践的な体幹の使い方、基礎筋力の向上を意識してトレーニングして来た。

今までの自分と違いがあるとすれば、、、

無理をすることは、今必要か?

自分に必要なクライミングが何かを強くイメージすることで、“選択”をすることも不本意ながらやるようになった。



私の辞書に、新しい言葉がいくつも増えた1年だった(笑)

やらない。
諦める。

他にもいっぱい…(笑)


未だ動揺する言葉の響きだけれど、、、

過剰な無理はしない。
自分の目的から遠く離れたムーブの習得にムキにならない。


そういう事が、今の自分が今の状態でもう少し先に進める結果になっていると納得できる結果となった。



“癖”と言うか、出来ないクライミングは、どんなものも頑張って取り組み、それなりに出はあるけれど、克服するように登って来た?……けど、クライミング界のいろんなことが大きく変わりつある今だからこそ、自分の在り方、自分がどこにいて何がしたいのかをしっかり考え理解する良い時間となった気がする。



既に遠く、競技から離れている自分には不必要な事や課題……

こういう部分を、自分なりに納得できるようになるまで、この1年以上かかったけど、目指すクライミングを1日でも長く登るために大切なことを、深く実感することが出来た。



未だ諦めたくない気持ちも無くなないけど(笑)そこは来世で頑張る事に(笑)

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(競技の世界で頑張ってた時期の癖で、やれないことはどんなことでもやれるようにする、は、
今は懐かしくも良い思い出(笑)…
そしてそういう時期が今の自分のベースを作っている)




担当医師曰く、「ここまできちんと可動域も筋量も戻せて、練習内容も以前と同じかそれ以上やれてることがスゴイ、」と言っていただけたのは嬉しかったし、何よりも最高だったのが、

「この感じだと、左肩は手術しないで済みそうです」

でした(嬉)



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(約2年前の、術後のガリガリ君)


からの〜〜

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(登り始め僅かの頃…とにかく筋肉落ちたままが長かった…)



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(今は体重もほぼ戻り、筋量はまだまだ納得してないけどイイ感じ。
グレード的には充分戻ってる気がするけど、今目標にしている2本の8cを登った時点で完全復帰、、
っていうか、以前の自分を越えることで、完全復帰!って、自分に納得できるんだと思う。)



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(手術する前の、FROLIDA 8C トライ時の筋肉(笑)結構あった、、とおもう)



ビクビクしながら登って来た2年だったけど、やり方も在り方も解った!!



まだ…もう少し…自重しながら頑張らせていただきます!!
posted by ユカジラ at 20:28| 日記

2019年04月19日

イリオモテヤマネコの旅

クライミングを始めてから、人生2度目のクライミング無しの旅。

西表島へ行ってきました。



猫好きな以上、会っておきたい猫がいる…

そう!!!イリオモテヤマネコ!

というわけで、いざ、西表島へ!



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真っ青な海!!
南の島は、ゆっくりした時間が流れていました。
……ほとんど山の中にいたけど(笑)



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沖縄と言えばこれ、ブーゲンビリア。
南の島って、派手な花がよく似合う。





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山猫は、夜から明け方までが活動時間なので、日中は、登山と昆虫採集と自然観察。
これがまた、めっちゃ体力いる…足、筋肉痛っす!!!





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西表島特有の昆虫や蝶もいっぱい見たり、捕まえたり。





見たことない植物もいっぱいあった。

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こんな実みたいのが、、、




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こうなる(笑)
なんか、スゲー――!!





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田んぼ。
田んぼに、ヤギや牛や鳥やハゼや……カニもいた。
何でも動物ランド!





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山の中には、ハコガメもいる。
遭遇率高い。





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木登りトカゲも!





で、2日間、日中歩き回り過ぎてヘロヘロなうえ、寝不足で死ぬほど眠かったけど、頑張った甲斐あって、イリオモテヤマネコも見れました。

山猫は、ずんぐりしてて手足が太くて短くて、なんかかっこよかった!


写真は夜中の森の中なので撮れなかったけど、私の瞼にはくっきり残ってる。
ああ、感無量。

2日の張り込みで見れる確率は低いらしく、本当にラッキー!!




で、銅像と記念撮影。

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山猫サイコー―――!!



西表島、とっても!!いいところでした。





posted by ユカジラ at 22:46| 日記

2019年04月10日

花崗岩ボルダー

最近、花崗岩ボルダーにちょっと集中してみたりしてる。

岩質的には、面白いとは思うけど、理不尽過ぎる面も多くてあんまり好みじゃないのと、それ故苦手意識も高く、登っていないルートも多い(笑)

石灰岩のルートは、エリアの殆どを、自分には不可能な難易度以下は、虱潰しにすべて登ってるくらい岩場には行ってるのに、小川山や瑞牆山では、自己最高グレードが12bっていう、誰も信じてくれない様な感じ(笑)

ボルダーになれば1日とかで登れる見た目の初段とか、スイートな初段くらいで、通いこんで登る事は無かった。

でも、去年あたりから、ふっと、自分に足りないものってここにあるんじゃないか!?って、そんな想いが降臨(笑)

フルリーチから動いてくる体幹や、全身伸び切ってるところからの足首からのデット的な反動や飛び出し…

傾斜無い所で出来ないってことは、基本的な筋力や動きとしてのテク…そういう経験値が少なすぎるんじゃないかって。

ボルダーは強度的には充分高いし、難易度以上の動きやパワーは、体格的には出さざるを得ない…

ここはなかなかできていなかった部分なのは現実なので、いっちょ、克服してみようかな、が始まり。

去年に引き続き、日本にいる間は頑張ろうってことで、3月末の気温高めな日和から週1ペースで花崗岩通いが始まった。

そうはいっても、あいだに海外ツアーが入って来るし、急速に悪化しつつある左肩の具合も芳しくないので、どこまで出来るかわからないんだけど(笑)

先日も、登れそう!と感じたので、夕方から川崎のジムで講習があったんだけど、その前に!と、瑞牆山へ。

予報より天気も雲多め、強風、気温3〜5℃と厳しい条件だったけど、平日でゲートも未だ開いて無かったので、静かな山の中に一人で、とっても気持ち良かったし、その昔、良くこうして山に単独で入っていたなぁ…と、心が浄化される感じだった。

最近のブームは、私にとってはストレスになる事も多く、昔って、ルートでもボルダーでもこういう感じだったよなぁ…と、複雑な気持ちにもなった(笑)

ホント、静かで、山の良さがじわじわと、、、(笑)

風がごうごう吹く音すら気持ちがきりっとする感じ、、こういうの忘れかけてたかも…

こんな感じもGWまでか、と思うとちょっと残念(笑)


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posted by ユカジラ at 09:17| 日記

2019年03月14日

モノは言いようだけど…

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最近、グレードを提示しないジムが、何となく…確実に?(笑)増殖しつつある気がする。

これが流行ったらやだな〜(笑)



今、パンプ2の奥壁で、お試し?でやってるみたいなんだけど、おおよそのグレードと、その前後で、お客さんが感じたグレードに投票する形式で◯をいれる形で、グレードが確定されないままと言うもの。

確かに、セット後に辛いだ甘いだブーブー言われる(ありがち(笑))なのも、スタッフとしては面倒だろうし、セットってとても重労働な技術職なのに、労力ほど報われないことも多いかと思う。

楽しいだけの仕事じゃないけど、ルートや課題は、民間のお客さんを相手にお金を貰って成り立ってるジムなら、グレードをつけてルートや課題を提供するところまでやって、仕事としては完結なんじゃないかな、と、私は思う。

グレードは、すべてが正しくなくても当然良いけれど、目安として、アップに選ぶ、とか、それぞれのチャレンジとしてオンサイトを狙う、とか、いろんなことを練習として、あるいは、ジム自体を目標として登るクライマーにとっては、大切な部分でもおると思うから。

私的には、目安が余りにもズレていたりして、アップの1発目で、体を痛めたりするのが恐いと思うし、もちろんオブザベの時点で怪しいと思うものは少しあとにトライするとか調整は自己責任でやってるけど、そこまで判断できる人ばかりでは無かったり、クライマーの性質上、取り付いてしまった以上、多少の無理をしてでも初見こそ落ちたくないと、頑張ってしまうのが常だと思うから。

トポ無しで岩場を訪れて、オブザベ、見た目の雰囲気で課題を選ぶ、とか、そういう能力は無いよりあった方が良いし、そういう楽しみ方があるのは解るし、良いと思う。

ボルダーでもルートでも、自分もよくやる(笑)し、そしてそれはそれで面白いし、必要なときも多いから。


が、しかし…

そもそも、比較的正しく、客観的に難易度を見分けられるくらい、いろんな課題、ルート、岩質、形状等…登り込んでるクライマーが、ジムのお客さんの中にどれくらいいるだろう?というふうにも思う。

主観で投票するわけだから、投票するメンツで片寄りも生まれるだろうし…コンペティターの感じるグレードと、趣味で登ってる中高年クライマーとじゃ、感じ方は2グレードくらい違くなる気もする…

しかも、投票するメンツって部分にもすでに偏りがありそう(笑)そういうのに関わりたがらない人も多いし。


今回感じたあるルート、セット側としては、11dと思って作ったようで、そこをメインに上下のグレードに投票出来るようになってた。

投票の仕方は、見事に11cと、12aに分かれてた(笑)

この分かれてしまった理由は、私が思うにだけど、単にリーチパートが数ヵ所あったことで、小柄でパワーの無い人には、11dより難しく感じ、12aに◯。

背が高い人にはストレスの感じにくいジャストな距離感だったから、気持ちいいルート、で、11cに◯。という感じ。

で、何が言いたいかと言うと、提供してる側の11dが、妥当なグレードだと言うこと。

これを、投票の多い方のグレードにすることは全然無いのに、と思う。

そして、いちばん思うのは、仕事なんだから、自信もってグレードの提示までして提供して欲しいなぁ、と思う。


例えが少しズレるかもだけど、とてつもなくキワモノ的なルートや課題、「こういうのがあっても悪くない」と言う言い方を、昔よりずっと良く耳にするようになった気もする。

何かや誰かに対して、悪く言うより好意的に捉えるのはとても良いことだけど、近年はそういう、なんだかアマアマな、本質からズレた優しさだけで慰め合うことばかりじゃ成長しないよね、何事も、とも思う。

そしてあるとき気が付けば、何もかもが、「いいよいいよ」になっちゃって、いろいろ崩壊してたり(笑)


ジムのグレードは、提示して欲しいと、私は思う。

時間の無いとき、ボルダーでもルートでも、目安がなかったら、すべてをオブザベしてからルートや課題を選ぶところから始めないとならなくて時間がもったいない。

怪我の可能性も高まる。

そういうイベントなら良いけど、こういうのが蔓延して当たり前になるのは、、、どうなんだぁ?

みんなは良いと感じてるのかな?
新しい時代なのか!?



まあなんだ…

仕事ちゃんとしろよ〜、プロの自覚と自信のもとに、って、私はちょっと思う。
posted by ユカジラ at 15:54| 日記

2019年02月25日

スペイン・オリアナツアー終了


最終日は、ずっと続いてる好天(好天過ぎる(笑))と、春めいた気温と湿度(風が無いと35〜38℃、平均20度前後。夕方の湿度50パーセント前後)ながら、久しく吹いて無かった風が有って、気温15度前後、湿度も30%前後と、コンディションは最高だった。



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陽当りの関係で、平均、17時から19時前までの2時間しかトライ出来る時間が無く、岩場に16時出勤っていう重役出勤…(笑)

登りたいのに登れない…持て余す時間には最後の方は慣れたし、カマラサの適当な岩場で、アップを兼ねて易しい?(トポが無くて、見た目でトライしてたので、外すことも多々あったけど…)ルートでアップ件気分転換とアクティブレスト風に登ってからオリアナに行くようにしたりしていた。


そういう努力も功をなして、最終日の今日は、前回に続き、今ツアー1番良いトライを更新(笑)

そして体に力がついてきてるのも実感出来た。

パンプもしにくくなってる自分、レストポイントでイイ感じに回復できるようになってきた自分を感じ、ハードなムーブのポイントでも、落ちてもその後はすぐに出来るくらいの力と持久力も、いつもの自分のクライミングの感覚に戻った感じだった。

もう今更だけど(笑)やっとFish eye は、きっと「登れる」と思えるトライになった。




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(ここ、最初に悪いポイント)





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今年は登れなかったけど、今回、Fish eye を登るのに足りてないものが解ったので、来年に向けてしっかり見直してゆこうと思った。

ひとつは、先ず絶対これ!!っていう部分……

あからさまに足りなかった筋力、、、(涙)

肩の手術後、2s体重が減ったままで、それは明らかに筋量で減ってる感じで、広背筋も肩もペラッペラのままだったのは大きな敗因(笑)貧弱すぎる…

体重はユース並みだけど、お強いお子様のように行かないのが老婆の不思議……指引っかかればOK!とは何故かいかない…(苦笑)

筋肉がなかなか苦着かないタイプなのもあって、以前に比べてパワー的に弱っちいのは否めない…



ツアー後半は、とにかく食べる量を増やしたら、持久力も格段に上がった。

体調が一番悪かった2週間目辺りには、さらに体重は減っていた感じだったので、そのことにもっと早く気づけばよかったと思った…


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(弱点をまとめるまとめるまとめ〜〜〜〜る。お勉強モード)



「FLORIDA」、そして「Fish eye 」登りたいと思っていた2本の8c…

1本ずつ頑張って行こうと思っっていたのに、両方に手を出してしまい(笑)、まあ、いつまでこういう高難度にトライ出来るともわからないので、やりたいと思っているものはやっっちゃえ〜〜〜!!って感じで始めてみたものの、手一杯…(笑)

でも、本心は、ツライが楽しい、“ツラ楽しい”、クライマー冥利に尽きる幸福感と、これからの日々が暇なんてないくらい充実する人生がまだまだ続くことになりそうなことに感謝しながら、爆裂嬉しいと思っている。

左肩は大事に登って行こう。
やりたいこと(登り)じゃなくて、やらなきゃいけないこと(登り)をやろう。
体重増やそう(筋肉で)。

そして、登りたい!!
2本になった目標のルートを。


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posted by ユカジラ at 06:02| 日記

2019年02月21日

復活の日

疲労が取れて、今日は久しぶりにFish eye のトライ再開。

本当に疲労の問題だったのか…叩きのめされて自信を失った後だけに、不安もあったけど、身体が回復すると、精神的にも強気になれるから不思議だ。

精神は肉体を上回る、と言うのが私の信条だけど、それをより強く時間できる時間になった。

登る前から、気力が充満してたし、ランナウトや、ギリギリ感あふれるムーブに対する恐ささえ、落ちないければいい!と攻めの気持ちで向き合えた。

フルスパンで足も深く、なかなかつながらなかったパートもつながり、今までで1番良いトライが出来た。

しかも、今まではレストポイントで全く回復できる気がしなかったのに、今日は回復を感じた。

バラバラだったムーブの点と点が一つのラインとしてつながって行く感覚をも得ることが出来た。


低迷…いや、後退すらしていた長い暗黒時代(笑)から考えれば、上り調子だった頃の先、「レスト明けは、こことここをつなげて、ここまですすむかなぁ〜」と思っていたところへ、突然ワープしたような感覚。

気持ち良かった。

フォールも、パンプも、レスト時に聞こえる自分の呼吸音も。



トライを、修行と決めて来たこのツアーを、諦めないで良かった。

きっとここから得た経験は、私がこの先へ進む力になると思う。


残り4日のツアー、登れる日は2日と予定している。

全力で行く!!

未来の自分を目標に!!

夢を、目標を、、達成しないでは次の手術には行けない(というか、なんとか間に合わせたい!!!)


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(アパートのあるサンジョレンツォを見下ろして)


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posted by ユカジラ at 06:29| 日記

2019年02月20日

ツアーも残すところ5日に。

やっとの思いで、どん底、死の淵(笑)から生還。


Fish eye のムーブを解決、TOPアウト、つなげトライ……

灰になりながらトライしていた約2週間前くらいから、パフフォーマンスが低下…頑張ろうという気持ちとは裏腹に、どんどん調子は下がって行って、1週間前には、トライする毎にマイナスの要因ばかりが積み重なっていった。

指の皮は裂けまくるし、頭痛や全身の倦怠感は甚だしく、岩場に着いて、陽が傾くのを待つ間爆睡してしまうような、自分史上あり得ない疲労感だった。

強制レストを入れてみたり、出来うる総てのことは総てやってみたものの、回復の気配さえ感じられなかった。

立ってるのもしんどい状態で強度の高いクライミングが出来るわけもなく、今まで出来てたムーブはおろか、決して易しいわけではないけど、初見で出来ていたパートでもブチ落ちるという、完全に「終わった」状態まで落ちに落ちた。

ツアーも残り2週間辺りで、悩みに悩み、幾晩もベッドの中で考え、残りの時間で何が出来るか…答えを決めては迷い、迷っては諦め、諦めては思いを断ち切り…となかなかに眠れない夜を過ごしていた。

どんなに悩んでも、やるべきことは1つで、疲労を少しでも回復させること…それ以外に何もないのは解っていた。

でも、レストや回復に必要な何を試しても、それならば気合で、と、登っても…下降線を辿る一方。


残りの8日間の時点で、もう一度、3日のレストをしてみることにした。

適当なルートでお茶を濁して帰るのも1つの方法だったかもしれないけど、Fish eyeを、もともと“修行”のつもりでトライしに来た…

最後まで諦めないでやりたかったし、諦めたり逃げてたら、いつまでたっても同じ自分から先に進めない。

その想いだけは絶対心から離れなくて、やっぱりやれるだけやってみよう…もう一度立て直し作戦を敢行。

人生初の“ここまで回復できない疲労” と、“高強度のクライミング” ……


ムーブは全部できたけど、到底つなげることは完全無視した高出力…そこから蓄積した疲労の凄まじさ…

総てが初めての経験だった。

最後の最後、ほぼほぼ諦めの境地から行った、“もう一度3日休む” 作戦は功をなし、寝続けてダメだった前回の教訓からも、日本で暮らしてるいつも通りの自分をイメージして、普通にランニングして、ヨガやって、原っさんのビレーに行って適度に体を動かして、の1日や、近くのエリアで、6台後半から7b+までをのんびり登り、早めに上がってゆっくり夕方を過ごしたり、の1日や…気負わず、登ろうとせず、登りたいと思うこともやめて、を続けていたら、今まで体中が痛み、動くのもやっとだった倦怠感や疲労感がスー―――っと抜けていった。

実際、登る気満々でも、ムーブが出来ず中途半端にトライした様なしてない様な日も入れたら7日以上登っていない感じだったので、回復傾向でもあったのかもしれないけど、身体を動かすことが回復を一気に進めた感覚。

実際、動くことも、何もしたくないというか出来ない感じの時も何日もあったけど、護りに護る休み方よりも、身体に流れる何かを感じた。

そして、ようやく、長い長いどん底から這い上がる事が出来そう…

底にいる以上、上がる事しかないはず…そう想いながら過ごした苦しかった時間は終わった。

明日から、Fish eye 、再トライです。

ツアーの残り時間は5日だけど、

完登はあり得ないけど、

ここへ戻ってこれたことが嬉しい。



自分の知らない世界を、少しだけ見れたのかも知れない。

そしてそういうルートに出会ってしまった。


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自然の豊かさに癒され…


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やっぱり登る事に癒され…


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猫に見えるミミズクに癒され…


また頑張れることにありがとう。
posted by ユカジラ at 05:26| 日記

2019年02月15日

かさぶた

筋繊維に小さな傷が出来て、治って来る時が筋肉痛で、それが治って強くなる前には“かさぶた”になってる。
で、その“かさぶた”が剥がれると強くなってる!!


とは、原っさんの“回復”と“増強”のイメージ\(^o^)/



今日のユカジラは、その“かさぶた”だらけ!っていうか、むしろ“かさぶた”に目と口がついてるだけの生き物、って感じだった。
キモいけど、マジ(笑)

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そしてその“かさぶた”をバリバリ剥がして、ボロカスなトライだったけど、剥がし終わった夕方にはなんとなくスッキリ元気になった気がするという、初体験と初実験の1日でした。


前回、「灰」になってから今日までの1週間は、疲労がMAXに来ていたようで、2日レストしたり、1日置きで登ったりとレスト多めで頑張っていたけど、50m、出だしっからずっと、、、強度が高い!ランナウト恐い!ラスト45mに超絶保持系&遠い核心!…という、3重苦(楽し)のこのルート……

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(スカイラインにいます、ユカジラ)


つなげるトライをするには、疲労を抱えててできるわけもなく…

残された時間の兼ね合いや、1日に出来るトライ数など、気持ちは焦り、少しでも多くトライしたいと頑張ってたけど、意味の極めて少ないトライで疲労の上塗りをしても未来はない!!

ということで、本気の完全レスト2日を敢行してみた。
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このところ一気に春めいて、天気も安定して良い…というか、今度は日中登れないくらいの気温(34度とか…(苦笑))で、岩場に居ても、家に居ても凍えるようなことは無くなった最高な天気だけど、じっと我慢のレスト。


この1週間は、休んでばかりだったけど、前回より良いトライをするには、今の私にはこれしか方法がない。

そして思ったよりも自身のダメージは大きく、身体はどんどん、いろんな場所から痛みが出てきて、休めば休むほど疲労感が増してくる感じに驚愕( ̄д ̄)

昨日はジョギングはおろか、散歩もストレッチも息も絶え絶えで断念……頭痛もあって、ほぼほぼ廃人。



レスト2日目は、全力で寝続け、ほぼほぼ24時間寝転がって過ごしてた…良くこんなに寝れるもんだってくらい寝てた。

あんまりダラダラしてるのも良くないと思いながらも起きれないくらいの疲労になす術も無く、ひたすら寝る……


そして今朝。

まだ疲労が抜けきっていない感覚と体中の痛みにビビったけど、これ以上は休めない!と出撃。

ストレッチとヨガで身体をほぐそうにもガチガチに固まってて何にもできず(苦笑)

寝過ぎた事でこうなるのは承知の上…
今日はかさぶたはがしの1日と言い聞かせながら想い身体をズリズリ引きずりながらエリアに上がり(5分程度のアプローチで息も絶え絶え)、アップで7Aと7A+登って、ガキゴキな関節の“かさぶた”を剥がし、Fish eye で、今まで出来てたボルダームーブがゼンゼンできなくなってる恐怖の爪で体中の“かさぶた”を引きちぎりながら1日を過ごしました……

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ふうぅう……

夕方には頭もスッキリしたし、重かった身体も動きやすい感じになって、元気も出て来た。

マグロはやっぱり、止まったら死ぬってホントなんだと思った。

“かさぶた”取れて、“第二形態”に入ったかは明日になってみないとわからないけど、今やれること、っていうか、選択肢がこれしかなかった感じなのでベストは尽くした!……のか!?(笑)


人生一大レストは終わった!!

もう、“かさぶた” 恐かねーーぜ!!(うそん。ちょっち恐い)

さあこい!!明日!!(じつは恐い…けど、こい!




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(あまりのボロボロさに、由美子に貰った秘伝の宝刀を飲みまくる!!由美ちゃん〜〜助かったぜ!!ありがとう。本当は狙う時に飲みたかったけど、死の堺なので飲んじゃった。)


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(原っさんのことが大好きな、ハアハア犬は、今日も暑苦しかった…(笑))


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posted by ユカジラ at 06:33| 日記

2019年02月07日

灰になった……


トップアウト出来ましたが、、、

なりました………

灰に。

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そう…真っ白な灰に……。

(笑)



昨日から、最低気温もグッと上がり、景色が薄水色な “ヘイジ―ブルー” 一色に。

春霞と言うより、霧に近い感じ。

ヌメるけど、寒いよりゼンゼン良い!!


で、今日は念願のトップアウト。

50mは長かった……
1時間以上かけてのトップアウト。

50mの距離をここまで時間かけて移動するって、実生活であるだろうか!?


いや、ナイ!!!

核心地帯を超えてからの半分は、110度くらいだと思うけど、傾斜に対してホールドが細かいのと、ムーブもテクニカル要素が前面に出てきて、最後の最後まで難しかった( ゚Д゚)

ランナウとが怖いのと、どこに向かって手を出していいかわからず、死線を越えたら戻れない恐怖から、激保持で必要以上握りしめて、指の力のピコピコカラータイマー、常に爆発寸前な1日でした…(苦笑)



何度、“カニ” になっては死んだことか…

脇の力炸裂させて “カニ” を〆ようとしたけど…

すぐに “カニ” 開きになっては死んだ……


集中力と覚悟を使い過ぎて、2回目のトライでは、焦げまくって、真っ白な灰になりました……

50m、、、、長い!!!
ずっと悪いんだもん、、( ;∀;)
灰にならなくなる日は来るんだろうか!?(笑)

でも、こんなに楽しいクライミングは久しぶり!!!


燃えて来た!

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ごおぉぉぉぉーーーーーー!!!!!




あっ、だから灰になったのか!

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燃えカス……(笑)



そして!!!

現状、つなげられる自信は、、  



ないっ!!!!


(笑)

でも、これが今の現実!!!

どうだ〜〜〜〜!!!へへん!!!

↑ オイオイ、威張るな(笑)



ま、、2日続けて、2トライ出来るようになる。

が、現実的な目標!!!



がんばるんば。

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がんばるんば。

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がんばるんば。

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灰の素入手。

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posted by ユカジラ at 04:15| 日記

2019年02月06日

と、思わせておきながらレスト(笑)


終了点を拝むために、メラメラし過ぎて熟睡できずに朝( ´艸`)

登って登れないことは無いし、昨日の自分を少しでも超えるトライが出来るくらいの気合はあったけど…

ムーブを解決するうえでキーになる右手首がちょっと痛い…

右手首の負荷が高くてずっと痛みが残っていることが不安要素にはなってるのと、不全断裂の左肩も、疲労がたまってくると痛み出したりで、頑張りすぎるにはまだ早いという思いもあった。 

昨夜から、原っさんも、「死を覚悟した!」と言わしめる、トップアウトへのトライと、ポケット地獄で指が痛むらしく、とても疲れていた様子……

原っさんのトライしている8c+は、自分には「難しんだろうなぁ…」という陳腐な感想くらいしか言えない様なモノで、その疲労度は計り知れない…

原っさんがレストなら、それに流されよう〜〜〜っと( ´艸`)という楽な選択肢で行くことに…(えへへ(#^.^#))

結果、話し合い(てほども無く(笑))レストにすることになった。




以前までは、2日登って1日レストっていう、自分の中にあるパターンを疑いもせずに通して来たし、ツアーだと、1か月滞在しても、半分はレストしてるっていうことが “勿体ない!!”っていう思いやらなんやらで、“連登は望むところ” って感じで、習慣だった。

けど、これ……自分の限界からほど遠い内容のルートだったらラクショーに出来るし、若かったころは、それ相当に出来てた部分もあったけど、トライしていた難易度が、絶対的に低かったってこともあるんだなぁ…と、今では理解できるようになった。

それぞれ、自分にとっての限界はどの難易度でも同じように大変なんだと思ってたけど、そうじゃないってことも。

高難度をトライするようになって解るようになったことのひとつ。

限界を超えて行く1手は、疲労を抱えたままだったり、パフォーマンスが下がった状態で出来るものでもないって事や、肉体以上に精神的な部分、高い集中力だったり、恐怖を打ち消す気合だったり…そういうのってそうそう続けて出るもんじゃないって事も遅まきながら学んできた。

トライの状況にもよるけど、年齢的にも、トライしてる難易度的にも、量より質って事、最近は言い聞かせなくてもすんなり実行できるようになった。

そんなこんなで、馬鹿みたいに登る自分からは、少し成長してる。

手術するまでの自分は、本当に登り過ぎなくらい登り続けて、成果が出せなくても良いから登っていたい!っていう、それこそ、“痛い”人だった(苦笑)

それでもそこそこ高難度の成果も出せてたのは、やっぱり若かったから?

馬鹿かったから?

……

後者だな。(笑)



まあ、そんなで、大人なユカジラは、有意義なレスト日を過ごしました。


パンの味見大会を繰り広げ、スペインのパンも素材の味が素朴で、悪くない!
美味しんだけど、やっぱり、いつも注文購買してる、さやかさんのパンがやっぱり一番って思って、あれほど舌に合うパンってないなぁ、、、と実感したり。

【トロケの台所】




溜め取っておいたスペインのパンたちの一部 ↓↓↓

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左は、上にゴマとケシの実がびっしりな五穀パン的なやつ。
右が、7個入っていて1ユーロっていう安いパンなんだけど(左の1個と同じくらいの値段(笑))皮と中の生地の質感が全然違くてイチバン美味しかった。
素朴なパンが好きなんだなーーー、私。
でも、さやかさんのパンが相当勝ってるな(笑)



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これ、私の大好きな、プレッツエル。
イタリアやドイツの方が生地がしっとりしてて美味しかったかな…
アメリカで食べた、ソフトプレッツェルに似てた。
これなんかもーーーーー!
さやかさんの大勝利!(笑)




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カルフールのパン。
フランスのスーパーで、いろんなパンが売っている。
バゲットも美味しいけど、こちらもさやかさんの勝ち〜〜!

帰国後を楽しみにしながら、こちらでも、いつも美味しくいただいてます(*^▽^*)




午後から夕方は、原っさんの手ほどきで、音楽ソフトをGET !!

パソコン苦手なんだけど、いろんな曲を取り込む技を伝授してもらい、怪しいけど、、、たぶん…マスターできたと思う。

車を変えてから、オーディオにためてた好きな曲を全部失い、もうやる気なくなってラジオで凌いでたけど、帰国までにどんどんファイルに入れちゃうよ〜〜ん(嬉)

レスト日は、日本でやっている、ランニングとヨガも、コンディショニングにアレンジしてやっている。
なんにも身体を動かさないのは、私にはマイナスに働くのでね(^_-)-☆



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アパート賃貸でお世話になってる、クリスティアンの友人の犬、柴犬の「こころ」。
日本から買ったんだって〜〜。

ちっ、、、芝犬らしく、ゼンゼン懐きゃしない……やっぱ猫だな、うん。(笑)



と、言うような有意義なレスト日を繰り広げてました!

溜まった気合と、登りたい〜登りたい〜!病のパワー(笑)で、明日も前回を超えるトライをしますよ―――!






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posted by ユカジラ at 02:10| 日記